リモンチェッロ |
宇宙の開闢とはどのようなことを意味しているのかについては一言でいえば調査中だ(これからも引き続いて)。だが最初の物質は水素で、その後は要するに核反応で大きな原子が生じてそれが集まって分子が生じてそれが集まってもっと大きな物質が生じてついにそれが第一世代の恒星になって、その恒星が重力で馬鹿みたいに重くなってきたところでなにしろ爆発して(観察されている超新星爆発だが、どうして爆発するかは一言でいって調査中)折角集まっていた物質が宇宙にばらまかれてはじめからやり直しとなって、私達地球が誕生した太陽系の太陽という恒星は第三世代の恒星なので地球もその頃出来た(46億年だと言えるのは同位体分析のお陰)ことになるから、我が地球の構成物質はこれこれである、ということになる。
ここで、これこれのものの始原とはざっくり言えば岩石と鉄と水である。といっても、それから今日まで長い年月の間に地球の全体や部分が晒されていた条件はさまざまに変化してきたし、いろんな物質が飛び込んできたりしたので、はじめの灼熱地獄状態では液体であった岩石は自然法則に従って、いろいろな内容を持った固体の岩石となっていった。鉄は一番重いから地球の中心に、その次は比重の重い順にカンラン(橄欖)岩、玄武岩、花崗岩、という三種類の岩石に取り巻かれて地球の基本構造がまず最初に出来た。カンラン(橄欖)岩はマントルを構成し、玄武岩は海洋の地殻を構成し、花崗岩は大陸の地殻を構成している、というふうになる。他のいろいろな岩石はこの三つから生まれてきたもの、逆に言うとその生まれてきたプロセスの解明は地球の進化プロセスの解明なのです。
岩石が固いのは結晶構造を持つからで、結晶で特徴的なのはシリカを中心にして四方に酸素が配置されている正四面体構造で・・・etc。etcの部分は書けばキリがないから、この辺でやめておくね。なんで海洋地殻と大陸地殻が区別されるの、とか、身の回りの物質は岩石だけではないでしょ、とか、マントルとマグマはどう違うの、とか、生命を構成してる炭素はどうなっているの、とか、まだ沢山疑問がありそうだけど、それぞれ解明が進んでいるので、勉強してみると面白いと思う。
岩石には地球の歴史が閉じ込められていること自体がわかってきたのも、その岩石を分析できるようになってきた近年の科学技術の進歩のお陰であることも知ると、科学的事実というものは証拠に基づいて判断されていることが良く理解できます。
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