自己紹介

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1946年9月、焦土と化した東京都内にて、食糧難と住宅難と就職難の中、運良く生き抜いた両親の新しき時代の一発目として生を受けるも、一年未満で感染症にて死にかける。生き延びたのは、ご近所に住む朝鮮人女性のもらい乳と父親がやっと手にした本の印税全部を叩いて進駐軍から手に入れたペニシリンのおかげであったらしい。ここまでは当然記憶にない。記憶になくても疑えないことである。 物心がついた頃には理系少年になっていた。それが何故なのか定かではないが、誤魔化しうるコトバより、誤魔化しえない数や図形に安堵を覚えたのかもしれない。言葉というものが、単なる記号ではなく、実は世界を分節し、意味と価値の認識それ自体をも可能にするものであることに気付きはじめたのは50歳を過ぎてからであった。 30年間程の企業勤めの後、現在は知の世界に遊ぶ自称哲学徒、通称孫が気になる普通の爺~じ。ブログには庭で育てている薔薇の写真も載せました。

2021年3月7日日曜日

3月7日(日) 『強毒性新型インフルエンザの脅威』

クイーンエリザベス
  2006年に出版された本書は、鳥インフルエンザ(H5N1型ウイルスによる鳥のインフルエンザ)が鳥から人へ感染した事実に基づいて、もしも人から人へと感染症になったとしたら、人類にとって極めて重大な脅威になるだろうと警告している。が、そうならないための本質的提言はない。

 考えられる本質的提言とは、例えば、国際的規模で、動物間で感染しているウイルスやワクチンの研究促進すると同時に、その結果得られたリスクの高いウイルスの自然宿主をワシントン条約(CITES)の対象種とする、というアイデアなどはどんなもんだろうか?