芳純 |
本当に博学、かつビジネスの実践者でもあった著者による、東西世界に歴史上出現した宗教と哲学の全史が簡潔に語られている。その分野の研究者ではない私にとってはとても便利に、つまり「それってなに?」という問いに対して「それはこういうことだよ」と、ふつうよりもとても広い視点から少しだけ深く説明してくれている。
対象が哲学と宗教となると、この「少しだけ深く」凡人に説明できる人はあまりいないと思う。しかもノウ・ハウものとは異質なヒントを与えてくれそうな、歴史に鍛えられた「考え方」を覗かせてくれる本の企画、さすがビジネス書のダイヤモンド社です。ただし、「考え方」を「より深く」自分なりにでも理解するには本書に紹介されている古典・名著を自分で読んでみる必要があるでしょう。本書二は、そのような古典・名著が紹介されているので、その点も利用価値があると思います。
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