出版社は勁草書房、kindle版で通読した。
ヒヤシンス |
言わんとしているところは、民主主義を浸食している大国はロシアと中国で、途上国で民主主義国として新たに参加してくる国の割合は減少傾向にあり、特にここ数年は逆に専制国家へと退行している国家、例えばハンガリー、トルコ等が増加している、という時代の流れに警鐘を鳴らすところ。この部分についての大まかなところは特に新しい情報ではない。
詳しく論じられている個々の部分については、そのデータの出所についての知識が私にはないので、読み飛ばすほかはないが、一点面白かったところがあった。それは、トランプ元大統領に対する強烈な批判と、そのような人が、予想(著者を含めて恐らく沢山のデータ駆使して予想したであろうに)に反して大統領に選出されてしまった事実、及び自国に対する強烈な失望表明だった。ホントに驚きだよね、民主主義の危機はむしろアメリカに迫っているとは。
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