自己紹介

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1946年9月、焦土と化した東京都内にて、食糧難と住宅難と就職難の中、運良く生き抜いた両親の新しき時代の一発目として生を受けるも、一年未満で感染症にて死にかける。生き延びたのは、ご近所に住む朝鮮人女性のもらい乳と父親がやっと手にした本の印税全部を叩いて進駐軍から手に入れたペニシリンのおかげであったらしい。ここまでは当然記憶にない。記憶になくても疑えないことである。 物心がついた頃には理系少年になっていた。それが何故なのか定かではないが、誤魔化しうるコトバより、誤魔化しえない数や図形に安堵を覚えたのかもしれない。言葉というものが、単なる記号ではなく、実は世界を分節し、意味と価値の認識それ自体をも可能にするものであることに気付きはじめたのは50歳を過ぎてからであった。 30年間程の企業勤めの後、現在は知の世界に遊ぶ自称哲学徒、通称孫が気になる普通の爺~じ。ブログには庭で育てている薔薇の写真も載せました。

2023年6月2日金曜日

『社会の変え方(泉房穂著2023/1/31)』

音楽と森の美術館の薔薇

 kindleなど電子書籍で直ぐに手元で本が読めるようになってから、かなりの本が「積ん読」(とは言えないので、「ほっどく」かな)状態で溜まっている。そこで読書態度を従来の「精読風」から「乱読風」に改め、且つブログに短時間で掲載することを試みてみようと思う(読書日誌なので)。

本書を買ったのは、今流行りの「少子化問題」についてネットサーフィンしていたときに、著者の泉氏の少し変わった政治家経歴を偶然ネットで知ったから、つまり政治家(衆議院議員一期を経て明石市長12年)として良いと、かつ出来ると判断したことは断固やり遂げるという姿勢に興味を持ったからであるが、その内容は一言でいえば、「政治に失望し、社会は変えられないと思うことはない、自分は実際やって来た」というものだ。

本書の最後の著者紹介文に掲載されていた明石市長時代の実績は、「5つの無料化」に代表される子供施策のほか、高齢、障害者福祉などに力を入れて取り組み、市の人口、出生数、税収、基金、地域経済などの好循環を実現し、その結果、人口は10年連続増を達成した、そうだ。


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