リモンチェッロ |
この本は西暦1532年にフィレンツェで出版されたそうだ。この頃、日本は戦国時代で家康が生まれる10年前になる。その内容を一言で言えば、君主の権力の根拠を解析し、権力保持の条件と方法を明確にした本である。
まず感心するのは、客観的に社会を観察して分析し、そこにあった権力の法則を見出して言語化するという彼等の文化自体に対してである。本書を読んで、なるほど権力とはこういうものだったのかと感心して、それを現代に生かそうと考える向きがあるならば、当時は君主と貴族、都市住民と農民は同一の人間でありながら生まれながらにして異なる階層を成すことが是認され前提されているから、むしろ大事なことは、現代社会に対して実際に応用出来る部分はむしろ当時と同じなのだ気付くことなのかもしれない。
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