自己紹介

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1946年9月、焦土と化した東京都内にて、食糧難と住宅難と就職難の中、運良く生き抜いた両親の新しき時代の一発目として生を受けるも、一年未満で感染症にて死にかける。生き延びたのは、ご近所に住む朝鮮人女性のもらい乳と父親がやっと手にした本の印税全部を叩いて進駐軍から手に入れたペニシリンのおかげであったらしい。ここまでは当然記憶にない。記憶になくても疑えないことである。 物心がついた頃には理系少年になっていた。それが何故なのか定かではないが、誤魔化しうるコトバより、誤魔化しえない数や図形に安堵を覚えたのかもしれない。言葉というものが、単なる記号ではなく、実は世界を分節し、意味と価値の認識それ自体をも可能にするものであることに気付きはじめたのは50歳を過ぎてからであった。 30年間程の企業勤めの後、現在は知の世界に遊ぶ自称哲学徒、通称孫が気になる普通の爺~じ。ブログには庭で育てている薔薇の写真も載せました。

2020年11月30日月曜日

11月30日 『性欲の科学』オギ・オーガス他著 2012年(kindle版)

ベビーロマンチカ
  人間の性行動について、ホントのところどんなものなのだろうか、という興味はホモサピエンス誕生以来存在したのだろうが、それがホント=客観=科学的、という観念から研究して文字に書き起こされて公表されたもので著名なのは、アメリカの医者Alfred Kinseyが1948年に発表した「キンゼイレポート」だろう。

 しかし、それから70年以上経た今日では、その種の研究手段がインターネットによって与えられたことでより客観的・科学的(ポルノサイトの種類や利用者毎のアクセス数統計など)に可能になった。なるほど、で、その結果は? あらかた予想通りで、特に画期的な状況が見つかったわけではないが、そのこと自体に意味あるという人もいるだろう。私の場合は大して意味を持たなかったのだが。

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