ピース |
カントの理論は、理屈ではなくて感性の方を基盤にして出来ているらしいことを知ることが、先ず第一歩なのだ。それはどういう意味か?私も、哲学と来れば理屈だろう、と思っていたが、それは全然方向音痴であったと言うことなのである。
理屈を言えるのは経験を積むから、というのは子どもを見てると良く分かるが、感性の方は人間として生まれたからには生来持っている何かを基盤にして可能となる能力だと考えるほかはない。後者のような考えを、カント語で先験的(ア・プリオリ)と呼ぶらしい。先験的感性論とは、先験的な感性について述べられていて、単純に言えば、何はともあれすべてのことに対して人が認識することの一番基本にあるのは、時間と空間で、それはア・プリオリに言えるのだと述べられている。
自然科学ならともかく、カントが一番やりたかった人間の道徳をについて考えるための入口は、ここから始まっている。
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